2012年01月28日 18時39分

伊豆箱根鉄道・十国鋼索線(2)

距離にして300メートル。鞍馬山ケーブルに次ぐ短さと、能勢電鉄の妙見ケーブルカーの2箇所しかない1435ミリゲージが特徴のここ十国峠ケーブルカーです。

ゲージはともかく300メートルはあまりにもあっけなさすぎて、帰りは「歩こうか」とも思ったのですが、天候に負けて16:11に出発した上段写真の「十国号」の乗客となりました。「思いのほか乗客が集まってきた」というのが実感だったのですが、そういう言い方は上から目線で失礼ですね。申し訳ありません。
ただ観光地の商売の難しさだけは実感した一日でした。

下段写真は霧に煙る「十国峠」駅です。
決して悔し紛れにUPしたのではなく、駒ケ岳ケーブルカーの「駒ケ岳山頂」駅と何となく外形の雰囲気が似ていたからです。
と言っても、この写真で「似ているかどうかを判断してほしい」とするのは無理な相談ですね。

こうしてこの日、「大山ケーブルカー」「箱根登山ケーブルカー」「駒ケ岳ケーブルカー」「十国峠ケーブルカー」を4つのケーブルカーに乗車し、半分意気揚々と、半分は鬱々とした気分で「十国峠登り口」からバスに乗り、熱海駅に抜けて新幹線で名古屋に戻りました。
数少ない「熱海」停車の『ひかり165号』に乗れたのはこの日の数少ない“救い”でした。

とここまで書いて、こんな後ろ向きな発言を繰り返すことは“趣味”の世界ではあってはならないと気付きました。皆さんも読んでいて楽しくないですよね。明日からは明るいタッチに戻しますのでこの1週間ほどの内容はご容赦ください。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!