2012年02月03日 19時04分

近鉄・信貴山鋼索線(2)目指せ「高安山駅」。

日本最大の私鉄は、ケーブルカーの総路線長でも日本一です。
ここ「信貴山鋼索線」(西信貴ケーブル)が1.3キロ+「生駒鋼索線」(生駒ケーブル)2.0キロを合わせた総延長3.3キロが日本一で、2位は立山黒部貫光の2路線計2.1キロです。参考までに1路線では坂本ケーブルの2キロです。

そんなことはともあれ、何故か「信貴山口」駅で20分も待ち10:50発に乗車しました。ここで分かったのは近鉄信貴線の電車と西信貴ケーブルは“接続”して運転されている訳ではないということ。というより正確にはケーブルの方が本数が少なく、必ずしも信貴線の全電車がケーブルに接続していなかった記憶があります。

そんな愚痴めいた話はこれ位にして、「信貴山口」を出発したケーブルは木立の中を進んでいきます。その向こうには大阪の町並みが広がっているのですが、写真では少し霞んでいるのが残念です。でも私の眼の前には広がっていたのは間違いなく“絶景”でした。
※ケーブルカーは間違いなく「登山鉄道」ですが、上段写真はパッと見「ラックレール式」鉄道のようです。(私だけ???)
線路の真ん中にあるケーブルの“誘導滑車”がまるで「ラックレール」のよう・・・。まあ同じ『登山鉄道』のジャンルですが。

さて下段写真ですれ違っている電車は「しょううん号」で、この時私が乗っているのは「ずいうん号」です
なおこの2両のケーブル車両、今は塗装変更されています。

ところでケーブルカーの行き先は「高安山」です。信貴山鋼索線(西信貴ケーブル)なのに「高安山」が終点とはこれ如何に。
まあ目的地が『信貴山』であるのは間違いないのですが、『信貴山』に西側からアプローチするのに直接行くルートでの建設が難しかったのであろうと察しています。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!