2012年02月21日 20時25分

運転体験時、3班に分かれていたことは既に書いたとおりですが、運転をしないグループの内、1班は『工場』見学で、もう1班は車庫内の自由見学となっていました。(勿論、安全確認は個人の責任で十分に留意しています)
でこの日、運転体験参加者のために3102号の車内が公開されていました。
『最後の思いでに』という気持ちもあったのですが、結局車内の写真はこの2枚プラス社内全体が入った写真を数枚撮影した程度です。
何といっても、まずは運転席。最新式のワンハンドルものマスコンも良いですが、私にとって『市電』のマスコンはやはりこれです。しかもこの形です。
「何故?」と言われても、私が生まれてから名古屋市電廃止までの約20年間、日々記憶に刷り込まれていった歴史の重みです。誰が何と言ってもこれだけは譲れません。
それはそうとして(自分で言うのは何ですが、気持ちの切り替えが早い!)運賃箱を思わず撮影してしまいました。何故ならICカード非対応の運賃箱は私が日常的に使う交通機関で見ることがないからです。
ほんの少し前まで、こうした運賃箱は日本中、どこでも見ることが出来、今回の様に「懐かしい!」という気分からこんな写真を撮影してしまった自分がいるのが不思議です。
3102号もさることながら、運賃箱も合わせて、私にとって一つの時代の終焉を感じさせてくれるには十分でした。