中京テレビ

2012年03月08日 19時42分

さよなら「300系」(3)『新大阪』にて。

「300系」と言えば『のぞみ』。『のぞみ』と言えば「300系」ですね。
平成4年の登場時、下りの『のぞみ』は東京駅6:00発の“301号”と21:18発の“303号”の2本しかなく隔世の感があります。また“301号”は名古屋駅に停車せず、それが「のぞみ」の「のぞみ」たる所以(ゆえん)なのでしょうが、名古屋では「社会問題とまだ発展した」とここで書いても決して大袈裟とも思えない状況で、私の周りにも『名古屋駅を通過する新幹線』見物に出掛けた人がいた記憶が薄らですが確かにあります。
※上りは新大阪6:12発の“302号”と21:18発の“304号”です。
最高時速270キロで東京~新大阪間の所要時間の2時間30分が知られている『のぞみ』登場でしたが、東京~名古屋間の1時間36~7分も名古屋人としては結構、センセーショナルでした。

さてやっと写真の話しですが、先月(2月)の22日(水曜日)、所用で大阪に出掛けた際、帰りに「300系」の乗り納めをすることにしました。
乗ったのは「ひかり482号」(上段写真)で、新大阪発17:40、名古屋着18:32。指定席は15号車(喫煙者)8番E席。普段は禁煙車しか乗らないのですが、まあ、最後の最後に“喫煙”マークの入ったEX-ICの利用票をコレクションするのも『まあありかな?』と思った次第です。

思いの外というか思った通りと言うか車内は空いており、“引退間近”といえども平日の夕方、新大阪を発車する列車の車内は、岡山始発にも関わらず下段写真の状況でした。

ところでこの座席は私には決して近い存在ではありませんでした。300系「のぞみ」の登場当時、「のぞみ」の本数が少なかったことと、「のぞみ」料金がかかったこともあって『出張時』に利用することはなく、まともに「のぞみ」に乗ったのは翌平成5年5月8日、福岡市営地下鉄が『博多』~『福岡空港』間の延伸区間を乗りに行ったときです。
この年、山陽新幹線のキャッチフレーズの「ひかりは西へ」ならぬ「のぞみは“西へ”」と博多まで走るようになりました。当時、全車指定席ということも含め正に日本のフラッグシップ列車でした。多分、こう思ったのは私だけでは無いはずです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!