2012年04月30日 18時56分

地下鉄桜通線の壁画(5)丸の内。

今回、壁画の話しをUPしている理由は、名古屋市営地下鉄の芸術散歩だけが目的ではありません。日常的に利用する駅も、その気になって観察すると思わぬ発見があるからです。
そもそもこれまでも、そしてこれから紹介する駅で、下車した事が無い駅は、ゼロでは無いもののはっきり言って少数派です。中には何度も利用しているにも関わらず完全に壁画がある場所を咄嗟に思い出さなかった駅は結構あります。

ここ丸の内駅もその一つです。その具体的な話しは、申し訳ありませんが、次回にさせて頂きます。

今回の壁画は、
*タイトル…「銀河の音楽〈LA MUSICA DELLE Galassie〉」
*作家…サビーノ・ヴェントゥーラ(イタリア)
*寄贈…(株)ビオット
*完成年…平成元年
*大きさ…高さ2m10cm、長さ…12m

ガラスアートにも見えますし、磁器にも見えますし図案も含めてちょっと不思議なアートです。
実は今回、作家と寄贈者を検索したのですがサビーノ氏はやはり現代ガラス作家のようで、下段写真の作家のサインが印象的でした。

ところで私が今回、壁画の写真をUPするにあたっては著作権法に則って書いています。
気になる写真の利用ですが、著作権法第46条に「公開の美術の著作物等の利用」があり、詳しい話しはここではしませんが、何れにしろ公開されている美術品はこのブログの様な使い方は問題が無いと考えています。ただ条件は幾つかあります。(次回説明)

※著作権法46条のみならず、著作権法の解釈は個別に検討しており、使い方によっては、この壁画写真のブログでの使用を避ける場合もあります。皆さんも著作物の使用方法で心配な場合は、『公益社団法人著作権情報センター』を検索し、そこに問い合わせることをお勧めします。丁寧に教えてもらえるはずです。

2012年04月29日 20時20分

地下鉄桜通線の壁画(4)国際センター

ゴールデンウィークです。
3連休の中日、近所の公園で「鬼ごっこ」をする子供たちを見かけました。車を運転していた時の信号待ちの出来ごとでしたが、私は逃げる側の子供たちの動きを後ろから見ていました。勿論、公園の真ん中でキョロキョロする“鬼”の子の行動も見届けていたのですが、逃げる側の子供達の方が、“鬼”をまるで何かのターゲットの様に探り、仲間の位置も確認しつつ隠れるためのベストポジションを選んで行動しているのが印象的でした。

等とここで書く以上は、何がしか私の中で「鉄」のイメージが働いたからで、まあどうということは無いのですが、車両や駅の写真を撮影する時の場所選びに際し、右に左に動く自分の姿を後ろから冷静に見ている非「鉄」の方は、きっとこんな感じなんだろうと思った次第です。もっとも鬼ごっこの子供たちのように可愛くは無いでしょうが・・・。

さて、ここから今日の話題です。「国際センター」駅の壁画ですが、

*タイトル…「夢のあしあと」
*作家…作野旦平
*寄贈…ダイコク電機(株)
*完成年…平成元年
*大きさ…高さ2m50cm、長さ…15m

場所は改札を出て左に少し言った場所で、これまでの壁画もそうですが、“manaca”を「ピッ」とやった後に『どっちにあるのだろう?』と、目が泳いでしまいました。
(すいません。使ったのは「ドニチエコきっぷ」でした)

駅員さんに聞けば直ぐに分かるのですが、今シリーズでは聞かずに自力で捜しています。そのため思わず時間がかかった駅も実際にはあったのですが、「国際センター」は直ぐに見つかりました。

肝心の作品ですが、ガラスのモザイクという表現で間違ってはいないと思いますが、独特の世界観が寓話のようにも見えました。(あくまでも個人的な感想です)

2012年04月28日 21時54分

平成24年4月25日、『保存・復原工事』中の東京駅。

「東京駅丸の内駅舎」の『保存・復原工事』が着々と進み、徐々にその姿を現し始めました。

撮影したのはこの4月25日で、まず駅舎を正面から全て入れられないものかと、駅舎を抜けて正面の道路を少し歩いたのですが、私のカメラのワイド端では収まらず、上段写真が精一杯でした。その撮影ポイントまで行く手前で、中段写真と下段写真を撮影しています。
まだ全容が見えているわけではないのですが、もともと私自身、実に“優美”だと思っていた「丸の内駅舎」が、建築当初の『写真でしか知らない世界』を抜けだし、『現実の世界』にやってきたのを見て、その創建時の姿を『保存・復原』する意味合いを深く感じることになりました。
大袈裟ですが、この工事中の写真自体も東京駅の歴史の一ページであるとさえ思っています。もっとも下段写真のドームが見えていなかったときにも写真を撮っておくべきでした。

ところでゴールデンウィーク明けの5月8日から「東京ステーションホテル」の予約が始まります。きっと当分の間は予約困難間違いなしでしょう。(宿泊料金はそれなりですが、私も何とかやり繰りし、一度は泊ってみたい)

閑話休題;日本語の話しですが、タイトルにもある『復原工事』の文字ですが、最初『復元工事』と打ち込んでいました。JR東日本のHPや工事を行っている鹿島建設のHPに『復原』とあり、えっ?『復元』とは違うの???と考え込んでしまいました。
少し調べてその違いが分かったのですが、一言でいえば「再現」的なモノが『復元』であり、「時間の経過で形が変わったものを、資料等の根拠に基づいて正確に元に戻す」のが『復原』のようです。
今回、この記事を書く際にもう一度『JR東日本』のHPをちゃんと確認して「鉄」的には良かったと思っています。それにしても新聞社のネット版では『復元』の文字も見受けられ、では『復原』を使わないかと言えばそんなことも無く、返す返すも日本語は難しいと感じました。

2012年04月27日 21時39分

スギテツさん、「ラッキーブランチ!!」に出演。

お馴染みの「杉ちゃん&鉄平」さんが「スギテツ」を正式名称にされました。
で本日(4月27日)、午前の情報番組「ラッキーブランチ!!」(10:53~11:25)にお二人がいらっしゃいました。写真は、その番組終わりで司会のきくち教児さんと一緒の1枚です。真ん中に私がいるのはご愛嬌ということで…。

生放送ですので、このブログを読まれている方では恐らく見られた方はいないとは思いつつ、「鉄」系音楽の演奏は当然あったのですが、今回の出演の理由は、中京テレビとブリヂストンスポーツが毎年5月に開催している女子プロゴルフ大会「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」(今年は5月18・19・20日)が30回目を迎え、その記念すべき大会のテーマ音楽を作曲・演奏されていることによります。

曲名:ALBATROSS(アルバトロス)
   ※「アルバトロス」とはゴルフ用語です。
作曲:杉浦哲郎
演奏:スギテツ

是非、テレビの放送でお聞きください。

もう一つ、彼らのコンサート『THE BEST OF冗談音楽2012』が5月10日(木)、名古屋クラブクアトロ(パルコ東館8F)で行われます。詳しくはスギテツさんのHPでご確認ください。
「鉄道」系は、、、お楽しみに。

2012年04月26日 18時02分

ゴールデンウィーク特割ドニチエコきっぷ「2012」。

写真は今年の名古屋市交通局「ゴールデンウィーク特割ドニチエコきっぷ」です。
昨年の同切符は、ほぼ1年前の4月30日にこのブログでも紹介していますが、デザインを比べてみると手をVの字に広げているハッチ―の恰好は同一と思われる一方、背景は大きく変わっています。
そんな「ゴールデンウィーク特割ドニチエコきっぷ」の昨年と今年の大きな違いは、4枚組1800円が2000円となったことです。
使える日数はカレンダーの関係もありますので何なのですが、昨年は8日で今年は7日です。

ところで私の今年のゴールデンウィークの過ごし方ですが、特段、どこかに出かける予定も無いので、この切符を使い、桜通線の芸術散歩&全駅下車を達成しようかと思ってします。(どちらが優先事項かは自分でもわかりません・・・。)
実は「中村区役所」~「野並」間については、全駅に壁画があるのは承知しているのですが、徳重までの延伸区間についてはまだ確認が出来ていません。それもちゃんと調べてみようと思っています。

どうでも良い話しかも知れませんが、土日祝日の桜通線の運転間隔である“10分”というのは、一寸下車して壁画を鑑賞するには手頃な感じです。ただ壁画の場所を探したりすると、平日の7分半間隔で1本やり過ごす方が良いかもしれません。

さてさて、このきっぷを使い切ることは出来るのでしょうか?因みに昨年は3勝1敗でした。

2012年04月25日 19時27分

地下鉄桜通線の壁画(3)名古屋(続編)

桜通線「名古屋駅」の壁画は一つではありません。

その場所は上段写真の丁度真ん中奥で、桜通線の改札を出て11番出口と12番出口を結ぶ中地下一階コンコースです。

*タイトル…「春のめざめ SPRING IMPULSE」
*作家…エカチェリーナ・ゲツォワ(ブルガリア)
*スポンサー…東京海上火災保険(株)
*完成年…平成元年
*大きさ…高さ2m30cm、長さ…12m

壁画の説明板によればこの作品は45枚のガラスレリーフでできていると書かれており、私は思わず本当に45枚あるかどうかを数えてしまいました。

中に蛍光灯が仕込まれているので、この作品の周りだけがまるで浮き上がっているような異空間に見え、殺風景な通路が何か別世界の印象を与えているようですが、何せ場所が場所だけあって私自身、これまで殆ど印象に残っていないというのが本音です。

また連載3回目で言うのはいささかという気分はありますが、名古屋市交通局公式HPの地下鉄駅構内図にはこの名古屋駅だけではなく、『壁画』の存在する全ての“駅”構内図にその場所の案内はありません。さらに言えば、そもそも公式HP内に、『壁画』についての記述を私は発見できませんでした。
折角、身近にこんな素敵な芸術があるのに勿体ないと言わざるを得ません。更に更にここでもう一度敢えて「あまりにも勿体ない!」と強調しておきます。

ところで、東山線の名古屋駅側にもとっておきの壁画があります。が、何せ終日人通りの多い場所ですので、まだちゃんと撮影できていません。また別の機会に…。

2012年04月24日 19時24分

地下鉄桜通線の壁画(2)名古屋

桜通線名古屋駅の壁画です。
場所は、桜通線の改札を出て直ぐなのですが、コンコースと言うより、通路と言った方が良い場所のため、ご覧の通り人通りは多くありませんというより、はっきり言って少ないです。それだけにじっくりと作品を楽しめます。

*タイトル…「イメージスペース・名古屋駅の人々」
*作家…高松次郎
*寄贈…東海銀行
*完成年…平成元年
*大きさ…高さ2m20cm、長さ…62m40cm

作家の高松次郎さんについては「Wikipedia」等で検索できますので、興味のある方はご自分でお調べください。何せ、私は芸術を『楽しむ』ことはあっても、芸術家の方(作品)を解説するほどの知識がありません。

一方、大きさは私の手元資料では、名古屋市営地下鉄の駅にある芸術作品では“最長”です。この壁画に沿って歩けばわかるのですが、その長さも感動ものです。でも、ここを歩いている人で、壁画を鑑賞している人は残念ながら一人もいませんでした。名古屋市交通局の宣伝不足なのか、それとも日常の一コマ故、既に空気のような存在となっているのでしょうか?

なお、作品はガラスの中にあるため、写り込みがあったりで写真は極めて撮り難い状況です。もっとも撮影に気をとられることがないので、その分ゆったりとご鑑賞できます。(と、ここでは書いておきましょう)

2012年04月23日 18時06分

地下鉄桜通線の壁画(1)中村区役所

鉄道趣味の一ジャンルに“なってしまった・・・”という言い方を思わずしたくなってしまう『とてつもない』というか、初めて聞いた時には「えっ?そんなのありですか?」と驚愕した『全駅下車』。
横見浩彦さんの名前が直ぐに浮かんできますが、Wikipediaで「全駅下車」と検索すると『杉原巨久』さんの名前が出てきます。(杉原さんは『全駅下車見聞の旅―日本の鉄道全線9600駅』という本を出版されています。)

その全駅下車と写真の地下鉄桜通線・中村区役所駅の壁画との間にはどんな関係があるのでしょうか?
それはさておき、意外と知られていない『名古屋市営地下鉄』の特徴に、桜通線の各駅を中心に、相当数の壁画等の芸術作品が駅のコンコース等に展示されていることがあります。全部まとめて「エキナカ美術館」という表現が過言で無いと言っても良いとさえ思っています。

ということで、今日から暫く「エキナカ美術館」の話しにお付き合いください。

(中村区役所駅の壁画)
*タイトル…「地中の虹」
*作家…瀧川嘉子
*スポンサー…旭硝子(株)
*完成年…平成元年

で、『全駅下車』と壁画の関係ですが、実のところ直接的には何の関係も脈絡もありません。ただ『全駅下車』に挑戦するなら身近なところで、なおかつ桜通線の各駅の様に、降りて楽しめる『線』から始めたら如何でしょうか?と言う提案でありまして、決して私が『全駅下車』への挑戦宣言をしているわけではありません。皆さんへのお勧めです。

今年のゴールデンウィークは、3連休+4連休の方も多いと思います。『全駅下車』の第一歩の参考になれば幸いです。などと言うのは“壁画”の話しを書きたいが故の方便でしょうか?

2012年04月22日 17時38分

TOICA・manaca相互利用スタート(2)

今日のタイトルは、『TOICA・manaca』とそのカード名を入れ替えました。一応、バランスをとっています。

そして写真はタイトルの並びに同じく、左から記念『TOICA』・記念『manaca』です。良く見ると「名古屋」の街がテレビ塔を境目に2枚のカードに分けて描かれており、つまりそれが2枚で1つの意味合い“相互利用”であると感じ、なかなかお洒落な表現方法であると思いました。等と私の私見の様に書いていますが、『テレビ塔を境目に2つのデザインが繋がっている』と教えてくれたのは、このカードを実際に購入されたNさんです。

(名古屋市交通局の『整理券』異聞)
今回記念カードを販売した3者の中で、一番ご苦労だったのは名古屋市交通局のスタッフの皆さんでしょう。

朝6時から“整理券”を配布し、その引き換え時間を11時までと設定したのですが、1人5枚まで購入が出来るようにしたため、例えば購入申請を5枚したものの実際の購入時には2~3枚と言うこともあり得、そんなこともあって“キャンセル待ち”を設定しました。で、実際にキャンセルが発生し、そのため交通局のスタッフは“キャンセル待ち”の方への販売もあって恐らく11時半頃まで売り場におられたものと思われます。
一方、JR東海・名古屋鉄道では“整理券”は無く、通常の販売で、大行列は当然あったのでしょうが、それでも9時半には終了だったはず。

視点を変えて、“整理券”まで辿り着けなかったお客さんにとって、キャンセル待ちで購入できたこと、それ自体は良かったのかも知れませんが、キャンセル待ちの列に並んだ大半の人は恐らく午前8時ころにはその場にいたであろうと推察され、3時間も並ぶ事態は予想していなかったでしょう。一方それは、お客さんのみならず名古屋市交通局にとっても誤算だったような気がしています。
“整理券”の恩恵を受けた方もいるのですが、大行列が予想される記念券の発売方法というのはなかなか難しいものですね。

2012年04月21日 22時54分

manaca・TOICA相互利用スタート(1)

今日(4月21日)からmanaca・TOICAの相互利用がスタートしました。

ということで、JR東海・名古屋市交通局(+あおなみ線)・名古屋鉄道(+豊橋鉄道)の主要駅で、記念カードが発売されました。写真は各社の記念カードの台紙で、ここで改めて書くのも何ですが、左からJR東海、名古屋市交通局、名古屋鉄道の順番です。
(記念カードは明日、UPします)

この3枚の台紙は、私が購入したものではありません。名古屋レール・アーカイブスの会員のNさんが朝一番の6時過ぎ、まずは地下鉄/名古屋駅で購入のための整理券をGETし、続いて8時から販売開始のJR東海/名古屋駅で購入の列につき、そこでTOICA記念カードを入手した後、名鉄名古屋駅に向かい、“名鉄manaca”を購入。その後、名古屋市交通局の購入整理券を『現物』に引き換えた(購入した)そうです。

(解説)
*名古屋市交通局の「記念manaca」の購入整理券は、当然の事ながら8時前には全て無くなったそうです。ただ、名古屋市交通局が6時から整理券を配布したおかげで、JR東海のTOICAの購入の列に並び、2種類の記念カードを手に入れる事が出来たというかたも多かったようです。
*JR東海の名古屋駅等の「記念TOICA」は朝8時の発売開始。当然即、完売。買えなかった方も多いようです。
*名鉄名古屋駅で発売された「記念manaca」は、先に書いたとおり、JR東海の記念カードを購入した方でも買えています。これは「記念manaca」の台紙のデザインは2者で異なるものの、カードそのもののデザインが同じだったことによるものではないかというのが私の周りの人たちの分析でした。
もっともその名鉄名古屋駅でも9時半頃には売り切れていたようです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!