2012年04月01日 21時31分

阪堺電車の真実(5)。

一昨日の「604号」は「恵美須町」発12:57の「我孫子道」行き。阪堺線を終点の「浜寺駅前」まで行こうとした場合、上町線の「天王寺駅前」発の「浜寺駅前」行きに乗り継ぐ必要があります。
この日は『TAKE TAKE てくてくきっぷ一日乗車券』を利用していたので、「住吉」~「我孫子道」間であれば、どの“駅”で乗り継いでも構わなかったのですが、「住吉」界隈の感じが良さそうだったので、そこで下車。
直ぐに上町線のホームに移動。そこにやってきた13:15発の「浜寺駅前」行きは168号。青色の雲形塗装(復刻塗装)のオールドタイマーで、その姿が見えた瞬間、「ヨッシャ―!」とばかりに右手を握りしめました。といってもそれは気持ちの上での話しで、こうして写真を撮影している訳ですから、決して握りこぶしは作っていません。

さて下段写真は、「浜寺駅前」到着時、敢えて最後の乗客として下車する直前、振り返って車内全体を撮影したものです。阪堺線「浜寺駅前」の下車客は流石に7~8人だった記憶でそれほど多い訳ではないのですが、阪堺線全線ではコンスタントに乗客は入れ替わり、立つ場面は少なかったものの、まずまずの乗車率で、終点でなければこうした写真は撮影出来ない状況でした。とはいうものの、それで阪堺線の経営状況が順調な訳ではなく、「我孫子道」以南の日中12分間隔を考えればもっと乗車率が高止まっていなければならないのは必然です。

さて車内ですが、時代がかっているというか、古色蒼然というか、何とも言えず昭和の匂いが私の心をくすぐります。などと言えるのは鉄道が趣味で、路面電車が好きだから言えることで、利用者からすれば、まず非冷房車なので冬はともかく夏は絶対に乗りたくないでしょうし、また低床車ではないので乗客サービス的には今一つです。(もっとも阪堺電車に「低床車」が存在しませんが…)
当然の事ながら、大都会を走る電車にも関わらずICカードには対応していません。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2012年4月
« 3月   5月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!