2012年04月13日 18時28分

阪堺電車の真実(15)。

「住吉」駅の一角に「操車塔」ならぬ「信号扱所」があります。
路面電車のこの分岐点(上段写真)で「ポイントの切り替え」を行う場所は地平にある事務所みたいな建物(下段写真)で、上段写真では丁度真ん中に小さく写っています。

ところで路面電車の分岐点は、“路面電車”というだけあって通常は道路の交差点の中にあり、そのためポイントの切り替えをする場所は、交差点全体を見渡せるように、ちょっとした『塔』となっていたのが一般的でした。(「操車塔」と呼ばれる所以です)
ところが阪堺電車の「住吉」駅の分岐は、併用軌道と専用軌道の分岐のため、『塔』にする必要性が低かったかもしくは無かったため、地上(地平)に「信号扱所」があります。もっとも路面電車の施設として「信号扱所」と書いているのは私のこの記事だけかも知れません。
以前、路面電車に詳しい方から阪堺電車の「住吉」には“操車塔”ならぬ“操車場”があると聞いており、その名称が『路面電車』らしいとその時は思ったのですが、実際に建物を見て、一般鉄道の「信号扱所」という表現を使ってみたくなったのです。皆様、お許しください。

ところで中には何人かの人影が見えましたが、流石に窓から覗くことは憚られ(はばかられ)そうした行動はしませんでしたが、さりげなく様子を窺った(うかがった)ことは否定しません。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2012年4月
« 3月   5月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!