2012年04月15日 19時10分

阪堺電車の真実(17)。

「住吉」駅から上町線「住吉公園」駅までは『十分歩ける距離です』と言うより、電車を待つ間に歩けてしまう距離です。僅か200メートル。それでも歩かずに“乗ってしまう”のは「鉄」の“性”ですね。

と言うことで写真の電車「706号」は「住吉」発15:08で15:10に「住吉公園」着(上段写真)。中段写真は平成24年の「住吉公園」駅の外観で、下段の写真の昭和54年の「住吉公園」駅です。
南海本線の「住吉大社」駅の高架横という場所は全く同じで、建物も一見、同じ姿を見せていますが、良く見ると幾つか違いが…。その前に駅名看板の文字が『右』から『左』に向かって旧字体で書かれているのは変わっていませんし、その駅名の下から私にはその用途が分からない“鎖”がついています。

で、変わった点ですが、昭和では駅の入り口に店を構えていた靴屋さんが姿を消し、平成では「宝くじ」の窓口になっていました。でもそんな事より思わぬ変化を見つけました。それは『瓦』です。色の違いはさておき、写真を見比べていて形が違っているのが分かりました。恐らく傷んできたので単に葺き替えたのでしょうが、歳月の流れを感じます。

プラス駅ではなく電車の話しですが、昭和の“駅”に止まっているのは青色の雲形塗装が2両です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!