2012年04月16日 20時36分

阪堺電車の真実(18)。

阪堺電車上町線「住吉公園」駅、南海電鉄南海本線「住吉大社」駅の駅を出て目の前の道路から東を見ると、そこには阪堺電軌阪堺線「住吉鳥居前」駅と言うのは『鉄』的な表現で、大阪府民にとっては『住吉大社』が構えています。(上段写真)

参考までに、東から西に向かっての並び順を紹介しますと、『住吉大社』⇒『阪堺線「住吉鳥居前」』⇒『上町線「住吉公園」』⇒『南海本線「住吉大社」』⇒『住吉公園』で、駅名的に言えば南海本線と上町線では位置的に逆転しています。
※『住吉公園』は「住吉大社」駅の目の前にあります。と言っても私はその存在を確認したことはありません。

下段写真は「住吉鳥居前」発15:21の「355号」が、専用軌道から併用軌道に入ってくるところを、停留所から撮影したものです。電車の後ろに踏切警報機が見えるのも好ましい風景ですが、写真の左上に見える“専用軌道”という吊り看板もナイスです。

余談ですが阪堺電車の併用軌道はどこも比較的交通量が少なく、更に専用軌道が多いので、今回私が乗っている限りですが、どの電車も殆どダイヤ通りで、遅れる事はあまりありませんでした。

(プラスの情報)
写真ではUPしませんが、「住吉鳥居前」の時刻表の天王寺行きは日中6分間隔です。『そんなはずは無い。6分間隔は「住吉」から先でしょう』とお気付きのあなた、正解!です。この「住吉鳥居前」駅を始めて使う人には混乱のもとかも知れませんが、12分に一本の数字は“□”(四角カッコ)の中にあり、時刻表の数字の後には“住吉公園から発車(当停留所から西へ70m)”と書いてあります。例えば15:21の電車に乗り遅れた時、「住吉公園」から15:27の電車に乗って下さいとなる訳です。ただ、70mとはいえ、歩く人はどれほどいるのでしょうか?



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!