2012年04月28日 21時54分

平成24年4月25日、『保存・復原工事』中の東京駅。

「東京駅丸の内駅舎」の『保存・復原工事』が着々と進み、徐々にその姿を現し始めました。

撮影したのはこの4月25日で、まず駅舎を正面から全て入れられないものかと、駅舎を抜けて正面の道路を少し歩いたのですが、私のカメラのワイド端では収まらず、上段写真が精一杯でした。その撮影ポイントまで行く手前で、中段写真と下段写真を撮影しています。
まだ全容が見えているわけではないのですが、もともと私自身、実に“優美”だと思っていた「丸の内駅舎」が、建築当初の『写真でしか知らない世界』を抜けだし、『現実の世界』にやってきたのを見て、その創建時の姿を『保存・復原』する意味合いを深く感じることになりました。
大袈裟ですが、この工事中の写真自体も東京駅の歴史の一ページであるとさえ思っています。もっとも下段写真のドームが見えていなかったときにも写真を撮っておくべきでした。

ところでゴールデンウィーク明けの5月8日から「東京ステーションホテル」の予約が始まります。きっと当分の間は予約困難間違いなしでしょう。(宿泊料金はそれなりですが、私も何とかやり繰りし、一度は泊ってみたい)

閑話休題;日本語の話しですが、タイトルにもある『復原工事』の文字ですが、最初『復元工事』と打ち込んでいました。JR東日本のHPや工事を行っている鹿島建設のHPに『復原』とあり、えっ?『復元』とは違うの???と考え込んでしまいました。
少し調べてその違いが分かったのですが、一言でいえば「再現」的なモノが『復元』であり、「時間の経過で形が変わったものを、資料等の根拠に基づいて正確に元に戻す」のが『復原』のようです。
今回、この記事を書く際にもう一度『JR東日本』のHPをちゃんと確認して「鉄」的には良かったと思っています。それにしても新聞社のネット版では『復元』の文字も見受けられ、では『復原』を使わないかと言えばそんなことも無く、返す返すも日本語は難しいと感じました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!