2012年05月13日 17時27分

平成24年5月2日(水)、「猪谷」発9:11の「美濃太田」行き1826Dは9:55頃「飛騨古川」に到着。時刻表では発時間しか記載が無いため、その時間が定刻かどうかは前後の列車や逆方向に向かう列車の次駅までの所要時間から推し量ることになりますが、間違いなく定時での運行のようでした。
駅舎には上段写真の『海抜493m』『岐阜より151.3km』と書かれた木の板があり、距離は岐阜から富山に向かって徐々にその数字が大きくなっていき、一方“海抜”は分水嶺が『宮峠』(今回の列車を基準にすると「飛騨一ノ宮」~「久々野」間)となるため、少なくともこの飛騨古川は、高山よりは標高が低いことになります。
ところで何でこの“板”の話しをしているかと言うと、私がこれまでこの存在に気付いておらず、「へーっ。こんなの前からあったっけ?」と思ったことがその理由です。この飛騨古川の町は、有名観光地ということも含めて私は取材で何度も訪れています。その取材の際、車で来ることの方が多かったものの、勿論、鉄路で来たことも1度や2度どころか、少なくとも片手の回数は利用しているはずです。にも関わらず、です。
これまでこうしたモノを鉄道趣味誌でも見かけた記憶が私には殆どなく、もっとも私が知らないだけかもしれませんが…、駅の風景として写真に撮り記憶に残していくことは、駅の歴史を語る上で、きっと駅名標の価値と同等にあると感じました。
話しが遅れましたが、下段写真で出発してゆく列車は、ここ「飛騨古川」で交換の1825D(「高山」発「猪谷」行き)で、定刻は9:56。その時間通りに動き始め、次駅の「杉崎」を目指してゆきました。