2012年05月15日 19時28分

海抜573メートルの「高山駅」です。今時、骨董品と言いたくなるホームの洗面所です。因みに3枚ある鏡の一番右端のものに私の体が一部写っています。
この洗面所、前は至る所で見かけたのですが、最近はすっかり見かけることが無くなってきました。思いの他古びてというかくたびれて見えず手入れされてようでホッとしましたが、どれくらい前からここにあるのかは、高山駅を仕事だけでも過去30年以上に渡り、30回以上は乗り降りしているはずの私でも、「物心ついた頃にはありました」としか言いようがありません。
「国鉄時代の産業遺産」として“保護”の対象にしたいと個人的には思っていますが、到底叶わないことでしょう。なお、この意見はあくまでも私・個人の私見です。
でもホーム上の洗面所がこのように、蒸気機関車や夜行列車が無くなったあとも長く残され、使われ、愛されていることは素晴らしいことだと思いませんか?
一方、下段写真は見た通り「駅弁」売り場です。だから何なのだと言われそうですが、驚きだったのはほぼ中央にある4枚のガラスの部分の右側から2番目の部分にある貼り紙です。
内容は「特急『ひだ』2・4・6・8・20号では車内販売を行っておりません」とのこと。
『時代』と言えばそれまでかもしれませんが、午前中&18:45に高山駅を発車する列車には車内販売が無いということになります。いつからそうなっているかについて、私には情報がなく書きようがありませんが、何れにしろそれほど需要が無い証であり、何とも言えない気分に襲われました。
余計な話しでしょうが、500ccのペットボトル飲料が出始めてから、いつも私のカバンにはそれが入っており、車内販売で飲料を買うことが極端に減ったのは確かです。こういうことも小さいことかも知れませんが、積み重なっていったのでしょうか?