2012年05月16日 18時46分

分水界と分水嶺。その違いは?
広辞苑には、『分水界』とは「地表の水が二つ以上の水系に分かれる境界」とあり、『分水嶺』とは「分水界となっている山脈」とあります。
私にとって、その言葉通りのこれぞ『分水嶺』と感じる場所の一つが高山本線「飛騨一ノ宮」~「久々野」間の『宮峠』です。『宮峠』から北は「宮川」(※)が富山湾~日本海を目指して下って行きますし、『宮峠』から南は「飛騨川」が木曽川を経由して伊勢湾~太平洋に繋がります。
(※)国土交通省のHPでは「宮川」は「神通川(じんづうがわ)」であり、『岐阜県では「宮川」と称し』と掲載されています。
(参考)
「宮川」(神通川)の源流は、『宮峠』からもう少し、西南にある「川上岳(かおれだけ)」です。
一方、「飛騨川」は「乗鞍岳(のりくらだけ)」の麓とされています。
上段写真は、「飛騨一ノ宮」を出て正に宮峠のサミット近くで車内から撮影したものですが、こうして飛騨一之宮の盆地風景を見下ろしていると、蒸気機関車の時代の峠越えはさぞかし苦労の連続であったであろうということが容易に想像できます。
ところで分水嶺は旧の国境(くにざかい)にありそうなイメージですが、ここでは峠を挟んで北も南も“飛騨”というのが面白いですね。
下段写真は「久々野」での特急「ひだ3号」との交換です。時刻表に列車編成表では7両なのですがこの日は8両で、なおかつ平日にも関わらず結構乗客も見かけ、流石にゴールデンウィークと感じ入りました。ところでこの久々野。今は特急も停車する駅なのですが、私が社会人になった昭和52年頃は“急行停車駅”で、“特急停車駅”ではありませんでした。もっともその頃、“特急”はまさに『特別な』“急行”であり、よもや“特急”は走れど“急行”が無い時代(高山本線の話しです)が来るとは想像だにしませんでした。
(お詫び)
本日のブログをUPした時間から約2時間ほど、貼り付けた写真が間違っていたことに気付いていませんでした。
現在は本来のものに貼り直しましたが、間違えた写真は後日UPしようと加工したばかりのものでした。
恐らく同じ写真を2回みることになった方もいらっしゃると思いますが、ご容赦ください。