2012年05月17日 19時22分

「久々野」を出て、飛騨川沿いの景色の良い区間を走行しているにも関わらず、ここで私は車内を見回していました。
上段写真で窓の下にある4つの台形の『ポツ』。若い方では理解し難い存在とも言える、もともと灰皿が取り付けられていた痕跡です。
キハ48形(40・47を含む)は昭和52年、奇しくも(くしくも)私が働き始めた年に登場しており、その頃は灰皿の付いた車両と言うより、国鉄のクロスシート車両にはほぼ灰皿は付き物だったはず。
また扇風機も同様で、流石に冷房は後で付けられましたが、それでも冷房化後もこうして残されている車両に乗っていると、“昭和の時代”に戻った気分で、人生の半分以上を昭和で過ごした世代としては何か心がホッコリします。
最後に下段写真のベンチレーター(換気装置)ですが、真ん中に丸い輪があるのを確認できますでしょうか?
これはレバーになっており、長いトンネルに入る前とかに、車掌さんがこのレバーを動かしエンジンの排気が車内に入らないようにしていたような記憶があります。ただそんな覚えがあるだけで、確証はありませんが…。
また冬の寒い時にも…、こちらは相当に怪しいです。
3つまとめて“昭和の遺物”なのかも知れません。