2012年05月26日 19時00分

富山地方鉄道富山市内軌道線(2)。

今回、「富山大橋」の架け替えにともない、「安野屋」~「大学前」間の複線化を進めることになりました。その工事区間で停留所の位置が変わっていないのは、ここ「大学前」だけです。もっとも場所は変わっていませんが写真でも分って頂けるとおり、上屋が新設されました。
これで電車を待つ間、雨に濡れずに済むと思うのは早計で、実は私がこの停留所に着いた16時25分頃、丁度大学の講義が終わり下校時間に合ったのか、電車を待つ人の列はこの停留所から繋がる歩道橋の階段区間を越えて、“橋”の上まで出来ていました。軌道線が『市民の足』というのを思いがけないことで発見した次第で、流石に一番乗客が多い時間に合わせて上屋を作ろうにも歩道橋の階段や“橋”の区間に作ることは無理でしょうから、ここを利用する市民にとって一定の快適さが確保されたとして喜ばしいことと思っています。
因みに歩道橋の階段は、安全地帯の幅に合わせてあるようでそれほど広くはなく、私は人波をかき分けて(正確には譲り合いながら)この写真を撮影した場所に移動した感がありました。

もう一点、この写真で見て取れることが…。軌道敷きが新しくなった(?)感じがします。富山地方鉄道に取材している訳ではないので確証はないのですが、“新品”の匂いを私は感じました。

こうして歩道橋の上から16:29発の電車を見ていると、何故か新設された路線みたいで、いい気持ちに浸っていました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!