2012年05月29日 19時33分

富山地方鉄道富山市内軌道線(5)。

ところで「富山大橋」としてこの3月まで使用されていた『道路(線路)』はどうなっているかというのが今日の3枚の写真(5月1日撮影)です。
「新富山」から「安野屋」に歩いて向かいながら撮影したもので、上段から下段への順番となっています。

1)「新富山」停留所付近。
*1本の線路の両側に安全地帯が見えています。なお、紅白の柵の中には入ることは出来ません。
2)橋のとっかかり付近。
*この段差のあるところからが“橋”ですが、この様に線路と道路のアスファルトが剥がされたところもあります。
3)「安野屋」停留所付近。
*新「富山大橋」の開通で、「安野屋」側の線路が、どう変遷したかが一目瞭然で分かります。

橋の撤去にはこれから1年以上かかるそうですが、この線路は早晩、消えていくのだろうと思っています。昨今“廃線跡”を巡る人が多くいらっしゃいますが、『付け替え』られた“廃線跡”を新旧比較で、これほど生々しく出来る場所は滅多にありません。
そもそも間違いなく跡形もなくなるであろうこの線路は、今、記憶に留めなければもう2度と会うことはありません。

ということが分かっていながらこうしてブログにUPする写真を選んでいて、もう少し撮影に工夫があって然るべしと反省しています。そんな写真を皆さんにお見せするのは恐縮ですが、それでも現在の姿は見ていただきたいとの気持ちを持ったことをお許し下さい。

さて、富山地方鉄道富山市内軌道線の単線・複線の『複雑』な線形や、この“廃線跡”を見られるのは間違いなく期間限定でしょう。一見の価値ありと思っています。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!