2012年05月30日 19時00分

富山地方鉄道富山市内軌道線(6)。

平成22年4月に登場したT100形(SANTRAM)。
3車体連接2台車の車両編成で、新「富山大橋」の完成により、やっと神通川を渡れることになり、こうした写真も撮影できるようになりました。
今回は残念ながら乗車することは出来ませんでしたが、新しい風景は、新しく“登場”(乗り入れが可能となった?)した電車で体験したかったですね。
その内に、・・・等というのは簡単ですが、次に富山を訪れる日はいつ来るのでしょうか?まあ、取り敢えず記憶に留めることにしておきましょう。

話しはこの写真(風景)そのものに変えますが、この橋の上のみならず、今回の併用軌道の新設区間には、富山ライトレールでも取り入れられている、欧米の所謂『LRT(Light Rail Transit)』の技術が取り入れられていると聞いています。その乗り心地の良さや騒音の少なさといった快適さは、7000形に乗車していても実感できます。そんなことを考えながらサントラムを見ていたら、如何にもこの風景が『LRT』というか路面電車の現時点での完成形に思えました。勿論、『LRT』と呼ぶには単に『軌道』の構造や『低床車両』の導入であるだけではなく、もっと様々な要件があると思いますが、それにしてもこの風景は、富山の路面電車の更なる近代化への第一歩であることは間違いないでしょう。

富山ライトレール・富山都心線の開業から始まり、次に控える富山市内軌道線と富山ライトレールの連結と言うように、当面、富山市内の路面電車の動向から目が離せません。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!