2012年06月23日 23時21分
この4月23日から5月1日までシリーズで書いていました「地下鉄桜通線の壁画」(第一弾のつもりです)の続きと言いますか、昨日の「新瑞橋」の続きとも言えないでもないですが、今日は地下鉄桜通線「久屋大通」駅のホームの話しです。
この壺の存在に気付いたのは、少なくともこの駅が開業した平成元年ではありません。そもそも私が桜通線の「中村区役所」~「今池」間を乗車したのは平成3年9月4日で、地元でありながら乗るまでに随分時間が掛かっています。
更に言えば私がここ桜通線の「久屋大通」駅を利用するようになったのは、平成6年の「野並」開業後です。
話しを壺に戻しますが、ちゃんとその前に立ち、しっかりと見たのは多分、平成10年頃だったのではないでしょうか?その時は味わいのあるその気品ある雰囲気に、桜通線の開業を祝して、著名な陶芸家の方から寄贈を受けたのであろうと思いつつ近づいたのですが、その解説を読み、もっと奥の深い話しに驚いた記憶があります。
説明版には「この志野花器は、地下鉄桜通線の建設中に桜通り(呉服町)の地下20m付近で出土した粘土を用いて、山口重信氏(東海伝統工芸会会員)が制作し、桜通線の開通記念として本市に寄贈されたものです。 平成元年9月」(全文です)とあり、ただの“開通記念”(…表現が難しいです)で置かれたものではなく、ちゃんと桜通線と縁があり、このホームにある意味があると私は思っています。とはいうものの、この志野花器の前に立ったのは10年以上ぶりで、この写真を撮影するためでした。
参考までに、『呉服町』というのはこの駅の直ぐ西側の場所で、そもそも名古屋の“土”でこんなに素晴らしい陶器ができるということに感動と驚きを覚えたことをここに書かせていただきます。