2012年07月10日 22時42分
何とも派手でかつ仰々しい感じの『出発信号』です。写真でお気付き頂けると良いのですが、ここは路面電車の路線でありそうでなさそうな3方向への分岐点で、場所は「ミュンヘン中央駅」の電停。写っているのは20系統の電車で振り分けられる3方向の線路の内、真ん中を進みつつあります。
電車が到着し、こうして出発するたびに運転系統によって信号が変わっていくのを見ているのは至福の時間で、飽きることがありません。きっとこういうのを“信号萌え”そんな言葉はきっと無い?)というのでしょう。
その信号ですが、ここからは私の推察であり、未確認情報で恐縮ですが、まず一番上の列と2段目は進入の可否で、この状態で真ん中の路線に進むことがOKということでしょうか?
3段目は見難いですが、左側は斜め左方向への“太線”、真ん中は上下の“太線”、右側は斜め右方向への“太線”となっており、出発OKだと進む方向の太線が点灯するような気がしました。写真では点灯していませんが、それは電車がすでにポイントを渡り始めたからのようで…、ただこのあたりから私の推理は益々怪しくなり、解説はギブアップします。
ところでこの電停に到着した電車は、乗降を終えるとあまり待つこともなくさっさと出発していきます。もっともここだけではなく、ミュンヘンのトラムはポイントや交差点を右左折する場合でも、また信号交差点を通過するときも押しなべてそうなっており、徹底した“電車優先信号”となっていることが4~5分も乗れば実感できます。
日本でも“電車優先信号”は広島電鉄を始め一部の都市で取り入れられていますが、ミュンヘンの優先ぶりには目を見張るものがありました。
それにしてもほれぼれする信号機ですが、日本では、ここのように1電停から3路線、3方向に分岐するところは現時点では無いはずです。(土佐電鉄の「はりまや橋」はちと違う印象)
そういえば、そのその昔の名古屋市電では、「沢上町」(現在の「金山」の1つ南にあった電停)に北から東・南・西に向かって3方向分岐がありました。
1)東方向…現在の地下鉄桜通線「桜山」方面。
2)南方向…熱田神宮方面
3)西方向…現在の地下鉄名港線「日比野」方面
そこにどんな信号があったかについては、何せ私が「鉄」に目覚める前の話しで、全く記憶がありません。