2012年07月11日 22時22分

ミュンヘンのトラム(6)。

ここの所、「乗り鉄」らしからぬ、『公共交通』としてのトラム(LRT)を語ってしまっていますが、理由の一つは、車を運転できない交通弱者が、都市であっても身近な移動手段を持たないことや、もう一つは全国を「鉄」旅する中で街中の商店街の衰退を見てきているからかもしれません。

今回は、ミュンヘン市内のトランジットモールです。

『「トランジットモールとは?」…繁華街の中を車が進入できず、歩行者とトラムだけが走る道路』と言ったところでしょうか?ドイツではよく見かけるのがこのトランジットモールで、すでに21年前に仕事で出かけたドイツで見かけることがありました。

写真の区間は「ミュンヘン中央駅」から少し東にある「Nationaltheater」~「Theatinerstr.」間のトランジットモールで、右側にある交通標識で、この界隈が歩行者専用であることが見て取れます。もっとも24時間、車の通行禁止ではなく、ここは朝10:15から車の進入が制限されています。実際、通行規制が始まるまで、主に貨物自動車が忙しく走っていました。

因みにこの写真の両サイドにはブランドショップが並んでおり、今まさに「プラダ」「ティファニー」「バーバリー」の間を通り抜けています。日本では、考えられない光景ですが、これが車大国「ドイツ」です。

名古屋で言えば、「栄」から「矢場町」に路面電車があるとして、その区間の車の通行時間に制限があるというと分かりやすいでしょうか?

なお今日の写真では人通りが全くありませんが、それは平日の朝10:15頃だからです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!