2012年07月13日 22時18分
『富山ライトレールの楽しみ方(5)。』で、「LRT=低床電車」ではないと偉そうに書いてしまいましたが、「21系統」(専用?私の見た限りですが…)で活躍するP3形はご覧の通りの旧型で、恐らく車歴は40年はいっていると思われます。
車内も今となっては古色蒼然の感ありですが、どこか懐かしいというかレトロモダンな印象を受けました。ところでこの車両ですが、ノンステップの低床車ではありません。それでもR2.2形以降のいわゆる「LRT」としてのトラム車両に交じり、街中を快適に飛ばしていきます。
ところで“路面電車”は「遅くて時間のかかる交通手段」なのでしょうか?日本で『車の円滑な通行の障害』であるとして廃止されていったのはその通りでしょうが、そのスピードについてどこまで検証されたのでしょうか?
例えば地下鉄桜通線で「桜本町」~「桜山」間の所要時間は約7分。途中、「新瑞橋」「瑞穂運動場西」「瑞穂区役所」の3駅がありますが、実はその同じ区間を昭和40年代の名古屋市電は確か15分程度で走っていたと思います。この比較も単なる乗車時間であれば当然の事ながら勝負になりませんが、地下のホームまでの往復を考えれば、あながち路面電車が遅いとは限りません。
ここからは私の個人的な感想ですが、路面電車でどれ位の距離を移動するかによって異なるものの、昭和49年に廃止された名古屋市電がLRT化されたとしたら、一体その所要時間は如何ほどまでに短くなっていたでしょう?劇的とは言わないまでも2~3分は期待したいところです。
P3形の活躍をみるにつけ、「LRT」というシステムを改めて確認した次第です。