2012年07月14日 23時28分

ミュンヘンのトラム(9)。

ミュンヘンのトラムの話しは今回でお仕舞いにします。

 

さて海外の鉄道の楽しみ方は、日本国内と同じく人それぞれで、また路面電車と言うジャンルに限っての楽しみ方(好み)も人それぞれ。例えば私が(海外に限らず)路面電車の風景で好きなのは、くねくねと道路の形に合わせて敷かれた線路であり、交差・分岐するところでの架線の絡み合いです。

 

上の写真は少々離れた場所から「ミュンヘン中央駅」を臨んでいます。一見、手前に見えている線路から写っている電車が直進したかのように見えますが、実はこの電車は左側の建物の向こうにある線路から左折してきており、そもそも手前の線路と電車が今いる線路は繋がっていません。

また下の写真は「Karlsplatz(カールスプラッツ)」なのですが、ここの交差も相当に複雑で、そうさせている理由の一つが、トラムの方向転換がループ線で行われていることにあります。写真の20系統は、ここが終点であり起点ということで、線路が複線ではなく単線となっているのはそのためと推察しています。

もっともその折り返しループだけではなく、何れにしろトラムの路線図(系統図)を見たとしてもここの線路の謎ときは困難であり、恐らくグーグルアースでも見たとしても一発で理解するのは難しいのではないでしょうか?そんな発見があるのも、たまには日本を離れる理由なのかも知れません。

 



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!