2012年08月07日 21時01分

大井川鐵道「生ビール列車」(9)。

列車が動き始めて直ぐにお座敷車から旧型客車の「オハフ33215」に移動。お座敷車と展望車にトイレがないため、この車が連結されている本来の目的は「トイレ」用だそうですが、旧型客車の夜行列車の雰囲気が楽しめるということで往路は「お座敷車」、帰路は「オハフ33」というお客さんが結構いるそうです。

白熱灯の淡い光が本当に旅情を感じさせてくれます。平成から昭和へのタイムスリップ感ありです。

などと落ち着いた時間がゆったりと過ぎていくはずは・・・、そりゃ、ないですよね。この列車は「生ビール列車」です。旧型客車の椅子で「生ビール」が飲める何て、全国でもここでしか経験(これは自信があります)できません。旧型客車が全盛の時代でも、流石に貸切ではない列車内でこうした“宴会”気分は望むべくもありませんでした。というより“禁じ手”です。

因みに飲みかけのビールを置く場所は、ちゃんとあります。窓下というか、椅子の足元にある「暖房用蒸気」の配管のカバーです。冬ならば「生ビール」がホットビールになってしまいますが、夏はそういうことはありません。

 

それはともかく、三等車「オハフ33」の車内で“生”ビールを飲む時代がやってくるとは思いませんでした。そもそもこの車両の全盛時代、車内で飲むアルコールはビールではなく『日本酒』であったり、『ウィスキー』の小瓶だったような覚えがありますが如何でしょう?

(最上段の写真について)

私がコンデジで写真を撮っていることは何度か書いていますが、フルオートでの撮影では白熱灯のやや黄色みがかった雰囲気は上手く撮影できませんでした。マニュアルにすればもう少し本来の色に近づいたはずです…。一眼レフ組がいい味の写真を撮っている横で私は早々に諦めました。久しぶりにデジイチに心が・・・。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2012年8月
« 7月   9月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!