2012年08月08日 21時09分

大井川鐵道「生ビール列車」(10)。

「新金谷」駅に21:09到着。ガランとしたホームに旅愁が漂っています。とはいうものの、「新金谷」から「金谷」への連絡列車(「新金谷」発21:28、「金谷」着21:32)が出る前でしたので、実は奥の方のお座敷車・展望車周辺には人がいます。もっとも酔客が騒いでいる感は無く、しっとりと旅の余韻を楽しんでいる風でした。

そのホームを抜けて駅外からオハフ33を狙ってみました。私の記憶にある昭和40年代、最終列車が終着駅に着き、数えるほどしか乗っていなかった乗客も三々五々に散っていき、取り残された客車の電灯も落とされ、そしてホームの明かりが消される直前、今日一日の喧騒の余韻にしばし浸っているといったところでしょうか。

それは私自身のこの日の心象風景だったのかもしれません。

それにしても、誘ってもらわなければここにやってくることは無かったでしょうし、それが無ければ、ご一緒させて頂いた方達との新たな出会いも無かったでしょう。また「大井川」の川風に吹かれて『生ビール』を飲みたいと思ったのはきっと私だけでは無かったと思っています。

 



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2012年8月
« 7月   9月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!