2012年08月11日 20時38分
桜通線と名城線との結節点、「新瑞橋」駅の壁画です。
タイトルは「コンポジション“街”」。コンポジション=compositionは「組立て」「組成」というような意味ですが、解説には「ターミナル駅としての賑わいと街のきらめき、人が集い、ビルが立ち並び、車が行き交う新瑞橋を表現したもの…」とあります。寄贈者名の銘板はなく、交通局が設置したものと思われます。
直線と円の組み合わせのデザインはシンプルな感じですが何か不思議な感じです。
この壁画の設置場所は、あまり人通りの多い場所ではありません。その分ゆっくりと鑑賞できると言うと、交通局の方に叱られそうですね。
ところで新瑞橋でもう一つ。西改札の駅員さんがいるブースです。一見、何の変哲もありませんが、白をベースに、シルバーグレーの帯のアクセントが素敵です。他の駅の改札でこのシルバーグレーの帯を見かけた記憶がないのですが如何でしょう?
唐突ですが、アメリカに「ダイナー」というレストランの様式(と言ってよいと思うのですが?)があります。その「ダイナー」には鉄道の『食堂車』に模したものがあり、特に1950年代に登場した『食堂車』スタイルは、洒落た外装、ハイレベルな食堂車を模した凝った内装で一時代を画しました。そのダイナーのイメージとこの改札のイメージ(曲線と色合い)が、私の中でも繋がってしまったのです。
50’s(フィフティーズ)とかオールディーズと言ったことばを知っている人は今や少数派かもしれませんが、その時代の音楽(私の中ではアメリカ発限定)は今も愛されており、俳優として有名なミッキー・カーチスさんが歌ったオールディーズを私は生で聞いて痺れた記憶(昭和60年代の話しです)があります。その“50’s”は“ダイナー”であり、そして新瑞橋の改札であるのです。