2012年08月29日 20時24分
8月23日からほぼ1週間ぶりの「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)文化財めぐりの旅です。続きでお読みください。
散歩から戻り、12:55の列車到着まで再度登録有形文化財のチェックです。まずは「登録有形文化財」のプレートです。
ここには登録番号が記載されており、そこには『第22-0146号 この建造物は貴重な国民的財産です 文化庁』の文字がしっかりと読めました。またこのプレートの上には「西気賀駅本屋」「西気賀駅待合所」の表示もあり、登録されているのが今シリーズ(7)で紹介した本屋と待合所であることがちゃんと分かります。
ところで「待合所」という言葉は、正直言ってあまりピンと来ていませんでした。Wikipediaには「何かを待つ間に雨雪、風や寒さ、日差し、排気ガスなどをしのぐために設けられた、一般的には簡易な建物。建物内にある場合には待合室と呼ばれるが…」との記述がありましたが、何となく私のイメージではバス停であり、鉄道駅には???ちょっと???という気がしないでもありません。
もっともこうして「西気賀」駅の待合所を見てみればまあ“待合所”という表現が合っているとは思ってはみたものの、これまで私はこの場所をどんな風に呼んでいたのでしょう?ホーム待合室?だったような・・・。やっぱり「待合所」だったっけ?まあこのブログに改めて書こうとして、“正式名称”って何だったのだろうと立ち止まることはよくあることです。
それにしても、例え地元の人であろうと、ただ通り過ぎる旅の人であろうと恐らくこの建物を『文化財』と思う人は少ないでしょう。この表現はその価値を貶めるつもりで書いているのではなく、日常の中にこそ「文化財」として価値のあるものが存在しうる…、また日常の中に潜む歴史的価値のあるものに気付く心を持ちたいと思うからです。
写真に写っているベンチで列車を待ちながらしばし文化財について考えてみるのも良いのではないでしょうか?