2012年09月10日 19時57分
高架貯水槽を背景に、中通路の両側に木造の建物が並んでいます。映画のセットでもこれほど美しい情緒を醸し出すことは難しいでしょう。と書いていて気付きました。本物だから『美しさ』を感じているのですね。(産業遺産的な)登録有形文化財という先入観が、私自身ややもすると「情緒」とは離れた存在に思いがちです。でも、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」ですから『心』に沁みて当たり前ですね。
運転区の浴場は内部が公開されています。今、現役ではないこともあってこうして見られるのですが、昭和15年頃の建設とのことですが、私が子供の頃、銭湯でこんな感じの浴槽&洗い場を見た記憶があります。
もっとも浴槽より展示されているヘッドマークの方につい目が行ってしまいます。「祝 開業」は、昭和62年(1987年)の時のものでしょう。それも含め恐らく20枚を超える枚数があると思われました。