2012年09月12日 20時38分

「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)文化財めぐりの旅(18)。

さて今回は私の「転車台萌え」のパーツを紹介しましょう。等と勿体をつけるほどの事ではないのですが、2つの線路が1つになり、車両が行き来できるようになる部分です。(リベットも結構GOODですが…)

線路が回転方向にずれが起きないように“本線”と青色の短いブロックの間の「かすがい」のような存在が、地味ながら「私がいなければ転車台は役に立たない」と主張しているようで結構好きです。最初、形状的には「楔(くさび)」のイメージもあったのですが、形よりは役割を考え、「かすがい」と表現してみました。

次に転車台を支え、スムースに回転されるレールと車輪の部分です。踏面が平らな車輪は、まるでケーブルカーの対の一方のようですが、それはそれとしてこれだけで「鉄」心を擽(くすぐ)ります。

 

転車台のこの“橋”の部分の銘板には旧字体の『鉄道省』の文字、『横河橋梁製作所』『昭和十二年』の文字が見えます。ただ資料にはこの転車台が建設されたのは昭和15年とありましたが、“橋”の部分が先に作られ、遅れて本体も含めて完成したということでしょうか?この辺りは推測です。ご容赦ください。

 

文化財としても登録名は「天竜浜名湖鉄道機関車転車台」ですが、今、機関車がこの場を通ることはありません。(…ですよね。)

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!