2012年10月05日 22時07分

シンガポールの公共交通(3)。

写真は南北線の「アン・モ・キオ」(Ang Mo Kio)駅のホームで撮影したものです。郊外電車の雰囲気というのはご理解いただけますでしょうか?第3軌条の電車の風景はまるでイギリス・ロンドンのような印象を受けました。さてこの駅に来た理由ですが、シンガポール観光の名所の一つ「ナイトサファリ」の最寄り駅になっているからです。(ここからバスで更に20分ほど乗りますが…)「ナイトサファリ」は夜だけオープンする世界でも珍しい動物園で、園内では日本人だけではなく、正に世界中の人たちを見ました。要は目的地に行きつくまでの経路途中の駅ということになりますが、こうした観光ついでの「鉄」活動は、元々の私の行動パターンとも言えます。

ところでMRTの車内でいくつか面白いと思ったことを紹介しましょう。

まずは、ドアの間にあるこの握り棒。パリの地下鉄で見かけたことがありますが、シンガポールの地下鉄でも必需品となっていました。ただしここシンガポールは3本で1纏めとなっている初めて見たパターンで、実はこれが体の安定にはとても役に立ちました。写真では立っている人はパラパラいる程度ですが、都心部では日中でも結構込み合っており、ラッシュ時などは名古屋市営地下鉄で言えば、朝の「名古屋」→「伏見」並みの混雑で、この握り棒が1本ではなく3本と言うことで、かなり多くの方が体の支えを得ることになり、私も何度もお世話になりました。誰が考えたかは分かりませんが日本にも是非導入してほしいと思いました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!