2012年10月21日 22時04分

北海道への道(5)「はやぶさ」グランクラスの軽食。

グランクラスの楽しみと言えば“軽食”!私は『和軽食』を選択しました。量的には確かに「軽」でしたが、品数が多くかつ調理に手がかかるであろうと思われる一品一品に舌鼓を打ちました。少しアルコールを嗜みつつの朝食には十分と思われました。

(品書きから)

*鶏肉牛蒡巻 *舞茸天ぷら *木の子いろいろ

*秋刀魚甘露煮 *帆立旨煮 *青森県産牛蒡漬

*里の煮物(6種) *ころ柿 *栗おこわ

品書きの書き方も小料理屋さん風で好感が持てました。

なお、たまたまかもしれませんが私の通路をおいたシートに座っていた方も『和軽食』だったため、『洋軽食』の内容は確認できませんでした。他の列の乗客の方で『洋軽食』を頼まれていた方がいたのは“注文の声”で分かっていたのですが、わざわざ覗きに行くのも品が無いと思い、それは断念しました。

以前、私の「鉄」友がこのグランクラスに乗車した際、アルコール・ソフトドリンクが飲み放題(と言う表現が良いかどうかはさておき)とあって、何とか『グランクラス』料金の元が取れないかと“努力”(する必要は無いのですが…)したと聞きましたが、途中で“諦めた”といっていました。私も何とか“努力”をしようかと思ったものの結局、この『シードル』(リンゴのお酒)でギブアップしました。因みにこのシードルは仙台駅を11:14に出発してから注文しました。これから先の行程を考えるとこの列車で「出来上がって」しまう訳にはいかず、“泣く泣く”断念した次第です。まあ私はグランクラスの似合う乗客になれそうにありませんでした。

ところでこの『シードル』は青森県産リンゴを使用して製造とあり、グランクラス用のオリジナルの様でした。

※グラスは『グランクラス』のマークも入っており専用でした。

さて乗客の動向ですが、出発時はほぼ満席で、仙台駅の降車は数人、盛岡で約半分の方が下車。残りが新青森までの乗車で、観光客(グランクラス記念乗車風の方を含む)とビジネス客がほぼ半分半分と言ったところでした。

航空機のビジネスクラスを意識したシートであったり供食サービスということですが、飲み物のサービスはともかく、“軽食”は「駅弁」を配布された感が無きにしも非ずで、この辺りはグランクラス料金とサービス内容のバランスは難しいところですね。

といことで航空機のそれと比べると今一歩であることは否めません。一方、航空機との大きな違いは途中駅で乗降(同じシートでお客の入れ替わりがある)ことで、例えば仙台駅で下車された方の席はアテンダントさんが直ぐに片付け、清掃をされておりそのあたりは「成程」と感じました。

かくして「新青森」には12:46の定時到着。3時間10分のグランクラス体験はこうして終了しました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!