2012年11月01日 22時09分

「時刻表」に無いバスの旅(3)「稲見」にて。

今回のシリーズはあまりにも個人的過ぎて、お読みいただくにも手前味噌過ぎて恐縮ですが、まあこの写真に免じてお許しください。

(再掲)バス停の「稲見」の文字を見たときは、本当に胸が熱くなりました。

しかも時刻表にある通り本当に2往復。発時刻が7:32とあるように私の「稲見」滞在時間は10分。

そして「江差ターミナル」行きのバスはちゃんと定刻に私を迎え(ということは言葉の綾です)に来てくれました。

ところでこのバスはお察しの通り「通学」がメインの路線です。でも朝6:43に「江差」から乗った往路のバスにも延べ6人の乗客がいて驚かされました。流石に「稲見」まで乗ったのは私だけで、帰りに「稲見」から乗ったのも私だけでしたが…。でも「通学」バスは「通学の学生」専用ではなく、町の病院に向かう乗客や所用に出かける感じの人もいて、満席などという状態にはならないもののまずまずのお客さんがいました。1日2本でも大切な地域の足だということを実感しました。

ところでこの江差のバス路線で面白いと思ったことが1点。それは「江差高校」「江差病院」に4路線4方向(「冨里」「木間内」「太田」そして「稲見」。知らない地名ばかりです)からのバスが同時に集まっていることで、これは学校の登校時間の関係でしょうが、私が乗った時も何と3台のバスが連なって走り、なかなか壮観な光景に感じましたが、一方、そこから同じ道を通って「江差ターミナル」に向かうのではなく、3台が同じ経路で1台が別経路となっていました。私の乗車した「新地町」は、「稲見」発のバスは経由しない(上下でバスの経路が異なる!)ため、途中でバスを乗り継ぎました。勿論、バス料金は別建てなのですが、私の乗車していたバスの運転手さんが、「新地町」を経由するバスに無線連絡で私の乗車を伝え、スムースに乗り換えてホテルに戻ることができました。運転手さん曰く、この無線連絡はよくあるとのことで私は驚くとともに感動しました。

(追伸;「時刻表」に無いバス…)

「江差」から「札幌」に向かう最短ルートは?と言えば、「時刻表」では「江差」から「函館」まで『JR』か『函館バス』の路線バスになるのですが、「時刻表」に無いバス路線では「江差」から函館本線「八雲」に抜ける路線があります。そのバスは函館本線の「スーパー北斗」「北斗」に接続する形で1日2往復運転されています。「江差」から「札幌」までの所要時間は約4時間半~5時間でJRの「函館」経由よりは早そうです。「鉄の抜け道」に使えそうです。

    

    ADVERTISEMENT

    電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
    稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

    カレンダー

    2012年11月
    « 10月   12月 »
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  

    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!