2012年11月17日 21時18分

特別快速「きたみ」で遠軽へ(2)「上越」駅。

石北本線「上越」(かみこし)駅と言っても何のことやらという方が殆どでしょう。今は信号所となっている「上越」ですが、「上川」(かみかわ)駅と「上白滝」(かみしらたき)の間にあり、私が最初にこの線を乗車した昭和49年(1974年)の時刻表には「上川」を出ると「天幕」(廃駅)~「中越」(現・信号所)~「上越」(現・信号所)~「奥白滝」(現・信号所)~「上白滝」となっており、実に4駅が旅客扱い廃止もしくは廃駅の憂き目にあっています。

その「上越」信号所にはあったのはこの看板。「石狩北見国境 標高六三四米 上越駅」とあり、そこに“駅”と書いてあるからには信号所となった昭和50年以前に作られたのは間違いなく、少なくとも40年以上前からこの風景が見られたと思われます。

とまあそうした説明と感想はともかく、ここが石北峠のサミットであり、石狩国と北見国の間にあった最大の難所は何れから来てもここで終わる地点ということのようです。

ここ「上越」には16:10に到着。ここで「オホーツク6号」と16:12に交換。その後、暫くして山の中に響くエンジンの音が少し大きくなり、特別快速「きたみ」は16:13頃に“国境(くにざかい)の駅”を出発しました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!