2012年11月23日 21時13分

平成24年の「丸瀬布森林鉄道」(2)、「遠軽」駅の今。

「遠軽」から「丸瀬布」へは4620D(「遠軽」発8:23の「白滝」行き)に乗車。跨線橋の下に見える単行の『キハ40 1735』がその列車です。

前日は世間が闇に包まれてからの到着だったので、この日は朝8時前には駅に着いていろいろと観察していました。さて昨日UPした旧・名寄本線方面を撮影して振り向いてからこの写真を撮ったのですが、よくよく見るとこの写真は少し不思議です。何が?

まず「遠軽」の駅舎は見えている跨線橋の左のはるか奥にあります。因みにこの駅は、現在はスイッチバックの駅で、この写真で私のいる場所まで列車が来ることはなさそうです。ここで私が思った『不思議』と大仰に構えるほどのことでもないのですが種明かし。それは跨線橋を上り下りする階段が、駅舎とは反対側(写真の手前方向)にも付けられていること。この駅が2つの本線の接続駅で、長大編成の列車が往来していた頃の名残でしょう。この写真では分かりにくいですが、一応、階段の上り口の所に鎖がかけられ、利用してはいけないことになっています。

さて跨線橋を上って隣のホームの2番線へ。跨線橋は懐かしの“板張り”で、そうそうどこでも見られる代物ではありません。とことん昭和レトロを感じましたが、鉄道の栄枯盛衰を一番感じているのはこの板の一枚一枚かもしれません。

この古レールも利用した木組みのホーム屋根は、私にとって“正しい”ホーム屋根の在り方です。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!