2012年12月15日 22時58分

10月27日、「直方駅」にて。

昭和の時代の「直方」駅と言えば、やはり駅前のモニュメントですね。

昭和53年1月27日の撮影で、駅前の『炭鉱夫』の像は、正に「筑豊の象徴」でした。ただ、筑豊地区の乗りつぶしをしていた頃は既に全ての炭鉱が閉鎖されたあとのはずで、社会の教科書で習った『筑豊炭田』の名前は正に歴史の1ページとなっていました。

その「直方」駅は、橋上駅として生まれ変わっており、あまりの落差に唸らざるを得ませんでした。

いやっ、利便性とかを考えれば、地域の人にとっては大きなプラスでしょうから、建て替えについては別に深い意味はないのですが、ただなぜ「筑豊の象徴」がここにないのだろうと思ったのです。周りをどれだけ見渡してもやはり無い!私・個人の考えで恐縮ですが、「筑豊炭田」の象徴として是非「直方」駅の前に今もいてほしかったという想いがあります。

勿論、炭鉱の全盛時代には事故もあり、多くの犠牲者を出しています。それでも『歴史の象徴』として炭鉱夫の像は駅前にいてほしかったです。それにしても今、炭鉱夫の像はどこにあるのでしょう?まさか無くなっているとは思いたくありません。

余談…平成筑豊鉄道の「直方」駅は、ネーミングライツということで「藤本興業株式会社 studio CANADA 直方」駅となっています。

社名を検索したら「鉄道車両部品の販売・修繕工事並びにグラフィック印刷」とありました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!