2012年12月19日 23時11分

プチ旅気分、「若戸渡船」に乗船する。

さて「黒崎駅前」まで順調に回ることができたのでちょっと“旅”に出ることにしました。それが『北九州市営若戸渡船』による「洞海湾」の横断。

まあ順当なルートとしてJR「黒崎」~JR「戸畑」…徒歩…「戸畑渡場」…船…『若松渡場』…徒歩…JR「若松」~「折尾」経由「博多」の順で回ることにして、まずは「戸畑渡場」を目指しました。

※『渡場』というのは乗り場のことです。でも『渡場』は「とば」と読むのか「わたしば」と読むのは分かっていません。申し訳ありません。

JR「戸畑」駅から、その「戸畑渡場」までは北九州市役所のHPには歩いて約10分とありましたが、実際にはそれほどの時間はかかりません。目標は写真の大きな吊り橋「若戸大橋」。Wikipediaにも『建設当時は東洋一の吊り橋』(昭和37年/1962年開通)とある通り、私の世代では『日本の誇り』と言っても過言ではなかったかと思います。

その若戸大橋の、写真では赤い支柱の直ぐ下に「戸畑渡場」はありました。

この“渡船”は「とせん」というより「わたしぶね」という言い方が私の感覚ではピッタリですが、実はこの航路に乗るのは2回目。前に来たときは「若松渡場」から「戸畑渡場」と今回とは逆方向でこの“わたしぶね”を楽しみました。

「戸畑渡場」に着いたのが15:38で、乗船したのは15:41発。取り敢えず乗り込んだのですが、すぐ後で15分間隔であることが分かり、だったら次の便にしても良かったなどいう感想は、乗ってから思っても後の祭りと言うことで…。

片道100円という運賃は、若戸大橋と洞海湾の風景を考えれば驚きの“安さ”ですが、市民の足ということを考えれば妥当でしょう。それにしても傍から見れば「時代遅れ」と思われがちなこうした航路ですが、この「わたしぶね」の所要時間はわずか『3分!』。若戸大橋開通時に廃止の話しもでたこの航路は市民の強い要望で残り、そして昨年には新造船も登場しており、その利便性が如何に市民にとって重要かがうかがえます。

この船を降りた後、JR筑豊本線「若松」駅を目指すことになるのですが、皆様も「若松」に乗り鉄に出かける時は、“鉄の抜け道”としてこの『北九州市営若戸渡船』の利用をお勧めします。僅か3分、されど3分。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!