2013年01月11日 21時09分
フランスの首都パリからTGVで2時間20分、フランス北東部にストラスブール市があります。その玄関口が「ストラスブール」駅。
大きなカイコの繭の様であり、また大きなガラス細工のようなこの建物は鉄道駅というよりコンベンションセンターというか飛行場の空港ビルのような感じもします。今時のヨーロッパの鉄道駅はかくも洗練された近代的と言うより近未来的デザインで作られているのかと驚きを隠せません。
そのガラス張りの駅舎の中にはもう一つ駅舎があります。これが旧駅舎で、もっとも『旧』と言っても現役なのですが、この駅舎の保存問題が出たときに、建て替えではなく、それをスッポリ覆う建物の中で保存するという発想は日本ではなかなか考えられないでしょう。
もっとも門司港駅のように手間暇かけて保存修理を行ったり、観点は異なりますが東京駅の“復原”と『比較して』と言う意味ではありません。
あくまでも私個人の感想ですが、例えば梅小路蒸気機関車館に移築されている山陰本線「二条駅」が、そのままの場所でストラスブール駅のように保存・活用されたとしたなら素敵だなあというレベルです。
それにしてもガラス張りの構内はとても明るくまるで屋外にいるが如くです。
日本とは文化が異なるため、市民感覚を含め一概に比較することは許されませんが、機能性が優先される日本の駅との違いを感じざるを得ません。
ところで今回の写真は私が撮影したものではなく、私のワイン好きな友人がフランス・ストラスブールを2011年9月に訪れた際、私のリクエストに応えて撮影してくれたものです。(この場を借りて御礼申し上げます)
因みに彼は「鉄」ではありません。