2013年02月19日 20時16分
街の中を走っている列車から窓外を眺めると、まず目に入るのが逆U字型の太い鉄塔or橋桁…。その表現は難しいですが、何はともあれ下を眺めれば商店が並んでいるという日本ではあまり見られない風景が楽しめました。
でも本当の楽しみは列車を降りてからで、この独特のアーチが延々と続くさまは「美しい!」とさえ感じました。それはさておき、支柱を道幅一杯(建物ギリギリ)の場所に建ててあるのを見て、私は19世紀から20世紀の変わり目の時代に住民との合意形成つくりをどう行ったかが気になりました。
最低限度、こうした構造物を作ることが出来たという技術力があったからこそ実現したとは言えるでしょうが、住民に説明しようにも誰も見たことが無いわけですから…。
ところでヴッパータールのモノレールの車両(当時)は3車体構造となっており、真ん中の車両に台車(車輪)はなくフローティング構造となっています。トラムのフローティング構造は身近なところでは豊橋鉄道のT1000形でも見られますが、高架線を懸垂式で走る姿を見ると文字通りのフローティングだと思いました。
このモノレールの感想ですが、街に溶け込んでいるのであまり深く考えなくても良いのでしょうが、川の上に交通機関を走らせるという、所謂、街の形に合わせた交通機関の選択肢もさることながら、当時は“技術力”を見せる要素も強かったのではないかとも思いました。このパターンはきっと日本には当てはまらないですね。