2013年02月22日 21時03分
1991年10月20日は日曜日。デュッセルドルフの中心部は市民で賑わっていました。
この日の最大の目的はトランジットモール。本の知識では知っていましたが、車の通行が制限された『歩行者天国』にトラムが次から次へと来る様を見て、またトラムがあることで街が賑わっていることは日本ではどうして理解されないのだろうと残念な気分になりました。(今だから言えるのかも知れませんが…)
何せドイツには世界有数の車メーカーがあり、アウトバーンも存在する世界でも有数の車社会の国です。
もう廃止されてしまいましたがもしも名鉄揖斐線の電車が「柳ヶ瀬」のアーケード街を通り抜けていたら…、そんな妄想を持ってしまいました。
悔しがっていても仕方がないのですが、この写真のように南米のフォルクローレを奏でる演奏家が、路上でライブをしている風景の向こうをトラムが走っているのは何とも良いですね。私もここで足を止めて音楽を聞いていました。
街をそぞろ歩き、買い物をし、疲れたらトラムに乗って家路につく、、、と考えただけでもワクワクしませんか?
因みに写真の手前に写っている少女は、私がこの辺りの撮影を始めたころから帰り際まで多分、30分以上は聞き入っていたと思います。何故か印象に残っています。
ところでこの日最大のアクシデント。実は朝、中央駅に行って「Uバーン」に乗ろうとしたら何故か紅白のテープがありました。しかしながらこれが『おめでたい』はずもなく、立ち入り禁止!前日に駅で火災があったとのこと。近くにいた警察官が英語で一言「Yesterday」「Fire!」と私に理解できる英単語で教えてくれました。
さてこちらは前日の19日に、街中の市場で撮影したスナップ。日本では見られない「ブドウ」の山。市井(しせい)の人々の暮らしを感じました。