2013年02月24日 21時27分

1991年のドイツ(8)ルフトハンザエクスプレスとは?

今から10年ほど前になりますが、取材でベルギーのブリュッセルに行ったことがあります。その時に利用した航空会社はエアフランスで、まずは成田からパリに向かい、「シャルル・ド・ゴール空港TGV」駅から『航空券』でTGVに乗り継ぎ目的地に向かいました。もともとその区間に飛行機が飛んでいたかは分かりませんが、例えば他の航空会社であれば、ハブ空港で乗り継いで飛行機で向かうのでしょうが、TGVならパリ~ブリュッセル間は1時間半ほどだったので、エアフランスがこの区間に飛行機を飛ばす理由はなく、TGVの中にエアフランスの席が用意されていました。

さてこの列車は1991年10月21日撮影の「ルフトハンザ エアポートエキスプレス」。DBのヘッドマークが輝いていますが、この写真の列車番号は「LH1005」で、もうお分かり頂けると思いますが、ルフトハンザ航空の『飛行機の便名』が付いた列車で、写真の「デュッセルドルフ空港」駅と「フランクフルト空港」駅を結んでいました。ということで今から22年前、そんな列車がドイツにはあったのです。先に書いたエアフランスの場合は、一列車の一部がエアフランスの専用席だったのに比べ、こちらは丸々一編成がルフトハンザでした。

写真は途中駅の「デュッセルドルフ中央」駅(ルフトハンザ空港の時刻表では「デュッセルドルフ・シティ」とありました)で、ここを出ると「ケルン中央」「ボン」(当時の首都)に停車し、デュッセルドルフを出た時には余裕があった座席が「ボン」でほぼ満席になったと手元のメモに書いてありました。この列車の座席はどうも指定席では無かったようで、メモには『座席確保の自由席車の様だった』とも書いてあり、また「席はお好きなところで」と言われたので、禁煙車、オープンカー(コンパートメントではない)、ライン川側の席「2号車7F」に陣取ったとも書いてありました。(この時のチケットは行方不明です。ユーレイルパスでは乗れなかったと思うのですが…)

沿線はライン川の渓谷の景色は古城も各所に見られて素晴らしく、かの有名な「ローレライ」はギリギリ撮影できました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!