2013年05月06日 19時00分
「渓湖糖廠五分車」の走る道は例えばこの風景の中。
今は火を落としている製糖工場ですが、こうした光景を見ていると、この工場は私の訪ねたのが土曜日だからその動きを止めているかのように見えました。
現役当時は整備工場があったと思われる引き込み線。
10年以上前の廃止当時のままに時間が停まり、そして人々から忘れ去られたが如くの風情があります。
現役当時、一体どうやって車両たちはこのポイントを渡って行ったのだろうと感慨にふけってしまう風景。
2010年5月15日にも「三重県紀和町紀州鉱山 湯の口温泉駅」のポイントをUPしていますが、ナローのポイントは本当に“萌えます”。
自走客車という分類になるのでしょうか?
昨年末に「終末車輌」(笠倉出版社)という本を読んだからとか、知人に「廃バス」の達人がいるからと言ったような理由ではなく、鉄橋の上に留め置かれているというだけでも十分に魅力的な存在でした。
不思議の国に迷い込んだような錯覚が私の気分を妙に高揚させ、この場所を歩いていた頃には「五分車」に乗れなかったことの悔しさが何故か消えつつありました。