2013年05月15日 19時20分

日本最北端の駅「稚内」(4)稚内港北防波堤ドームは現役。

この姿は昭和11年当時のままとのことですが、昭和53年から3年間、全面的に改修工事が行われ、昭和55年にその独特の景観が蘇ったそうです。

そこには稚泊(稚内の「稚」と樺太・大泊の「はく」で「ちはく」)航路記念碑があります。昭和45年に建立されており、その先にはC5549の動輪があり、ナンバープレートが埋め込まれています。

ここにいた地元の方と少しお話しする時間があったのですが、冬場、北からの風が強い稚内にあって、427メートルにもわたる風除けの存在は、市内では他にないこともあり、2月くらいからここでジョギングする人が結構いるそうです。物凄く説得力のある話しでしたが、2月の厳寒の中でのジョギングは、それだけで私には「無理」と思えました。

またここでキャッチボールをしたり犬の散歩をする人も多く、市民の憩いの場となっているそうです。

この日も、そうした方たちを見かけました。

この日の岸壁には海上保安庁の巡視船「れぶん」が繋がれており、稚泊航路で使われていたであろう船よりは小ぶりでしょうが、往時の雰囲気を垣間見た気がしました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!