2013年05月29日 19時59分

トロッコ王国美深(1)美幸線の思い出。

今回の北海道「鉄」旅の第2の目的は昭和60年(1985年)に廃止された「美幸線」の線路跡を利用している『トロッコ王国美深』でエンジン付きトロッコを運転すること。その話しをする前に「美幸線」の思い出を少々。

昭和52年(1977年)2月12日は「羽幌線」(幌延~羽幌)、「留萌本線(増毛~深川)を乗車。2月13日は「深名線」(深川~名寄)に乗車した後、宗谷本線「美深」駅から美幸線に乗りました。

まずは美深駅の入場券。その料金に注目!30円です。

925Dに乗車。美深発12:52、仁宇布の駅には13:22に到着しました。駅舎が思いの他立派な建物で驚きましたが、折り返しの13:28発926Dに乗車のため、この写真と入場券を買ったところでタイムアップ。今、駅舎の写真を見直してみたら煙突から煙が出ていました。いい雰囲気です。

当時、美幸線は営業係数で『日本一の赤字線』として有名な存在でした。(地元ではそれを逆手にとった宣伝をしていましたが、今は忘れ去られているでしょう)

1閉塞で途中駅での列車交換はなく、1日5往復が行き交っていました。その美幸線の終点「仁宇布」駅は何と!!有人駅!で入場券を売っていました。その料金は60円!「美深」駅と同じ日に買っているにも関わらず料金が違います。理由は簡単。本来なら美深駅の入場券には「料金変更」の印が押されるべきなのですが押されていなかったという事でしょう。それより運賃値上げは前年の11月で、利用者数がそれほど多いとは思えないこの駅で「60円」があったことが驚きでした。因みに発行No.は“0018”で、私が60円の入場券を買ったのは18人目ということになります。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!