2013年05月30日 20時05分

トロッコ王国美深(2)仁宇布まではデマンドバス。

美幸線が廃止になったあと、平行道路には転換バスが走っています。

「美深ターミナル」(美深駅前にあるバス停)~「仁宇布」(「トロッコ王国美深」の目の前)間に名士バスは今も走っています。但し、毎便必ず走る定期バスではなく、ダイヤは決まっているものの利用者が予約した時だけ走るデマンド(予約)バスです。

念のため町役場に観光客の利用が可能かどうか聞いたところ「名士バスに電話して予約していただければ利用できます」とのことでしたので、そのようにしたのですが、美深ターミナル発8:20のバスの利用者は予想通り私だけ。また折り返しの便にも予約があったとは思えず、片道550円で貸切り状態でした。

実は帰りの仁宇布発11:50の利用客も私だけで、結局1100円で片道20キロ以上の距離を2往復してもらったことになります。相当に気が引ける状態で、こんなことなら名寄でレンタカーを借りるべきだったのだろうかと考えてしまいました。ただ、利用者数のカウントとしては貴重な一人になりそうで、それはそれで良かったのかもと自分を慰めています。

で、広い道路から「トロッコ王国美深」に曲がるところには一際目立つ看板がありました。そこには足こぎの車が飾られており、開国(オープン)時の平成10年(1998年)当時はひょっとしてこの足こぎタイプで線路を爆走したのでしょうか?

「トロッコ王国美深」は広々とした風景の中にありました。36年前の記憶はまったくなく、こんなところに「仁宇布」駅があったのだと感慨にふけるひと時でした。

さて王国への入国には1200円が必要で、それを支払うと「入国旅券 PASSPORT」が発行されます。因みに“乗車券”は毎年作り変えているようで小さな文字ですが「2013年ご乗車記念」とあり、裏面には『0484』のナンバーがふられており、私が今年484人目の入国者なのだそうです。

こうして私は平成25年5月9日(木)、無事「トロッコ王国美深」に入国しました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!