2013年06月03日 20時29分

トロッコ王国美深(5)キタキツネ出現!

往路は結構、精神的に一杯一杯でしたが、帰りは余裕のよっちゃん(この言い方、既に死語だろうなあ…)で風景を楽しみました。勿論、安全第一であることは言うまでもありません。(笑)

雪解け前には雪解け前にしか見られない風景があり、また雪が解けると湿地には水芭蕉が花咲き、夏には夏の風景が広がり、そして秋になりこの線路が雪に埋もれるまで本当にいろいろな大自然が楽しめるそうです。話しを聞いているだけでその美しさが目に浮かびました。

とその時、目の前の線路を横切ろうとするキタキツネの姿発見!思わず急ブレーキをかける!ということはなく、スピードダウンしてその場を通り過ぎ、後ろを振り返ったら線路にまだいたのでトロッコを止めて暫し撮影タイム。今回は私のトロッコだけの単独運転だったのでこんなことをしましたが、他のお客さん(トロッコ)がいて続行運転時であれば安全面から考え、停車することは無かったので、正直、ラッキーだったと思っています。

キツネは人間を見て逃げるわけでもなく、その辺りをウロウロ。

線路の上をゆっくりと歩いて離れていきました。そして私はその愛らしい姿を見て、トロッコのサイドブレーキを外し、アクセルを再び踏みました。

キタキツネを見ることはここでは珍しいことではないそうです。線路よりは道路で見かけることの方が多いそうですが、観光客の食べ残しの食べ物であったり、不用意に食べ物を与える人がいたりで、それがある種の獲付けとなり、人里に出没しているそうです。それに伴い、人を怖がらないキツネが道路ではねられることもあるとのこと。「エキノコックス」という感染症の感染源ともされており、見た目の可愛らしさに惑わされない方がよさそうです。参考までに夏が近づくとキツネの毛は抜け落ち、やせ細ったように見えて可愛いらしさは半減だそうです。(談:地元の方)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!