2013年06月16日 19時25分

りくべつ鉄道運転体験(9)ふるさと銀河線「足寄」駅。

りくべつ鉄道・銀河コースの運転体験に参加すると陸別町内の特定のお店となるのですが、商品券500円×2枚=1000円が付いてきます。また宿泊する場合は2000円分の補助もあります。私は宿泊していないのでこの商品券は、陸別駅にほど近いお蕎麦屋さん(美味しかったです)と道の駅でお土産の買い物に使いました。

さて陸別を出発し一路、帯広を目指しました。次の目的地は足寄。ふるさと銀河線の旧・足寄駅は「道の駅あしょろ銀河ホール21」となっています。

駅前にはさすが足寄!地元出身の歌手松山千春さんのモニュメントがあり、観光客の方がここで記念写真を撮っていました。私は誰かにシャッターを頼むことなく、この写真を撮影しただけです。(淋しい話し…)また道の駅の中には「松山千春」ギャラリーもあってこの町が「松山千春の町」ということを肌で感じることができました。

その道の駅の中にはここが“足寄駅”だった時代の線路が残されています。本当にここに線路があったそうですが、建物の中に忽然と現れるこの光景は違和感があるものの一方で面白さも感じました。

また「道の駅あしょろ銀河ホール21」の北側には木造時代の旧足寄駅舎を『復元』した多目的観光施設があり、そこにも線路の一部と信号機がありました。ここからは「道東道」経由であっという間に帯広到着。

旧地北線/北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線は以前、いつの頃かは忘れてしまい申し訳ありませんが、根室本線・宗谷本線のように路線の高速化により札幌~北見・網走間の都市間輸送に力を注ごうと言う具体的研究がなされたことがありました。結局、ふるさと銀河線は廃線となり今に至っています。私にとって、今回「りくべつ鉄道運転体験 銀河コース」に参加したことは「地方」というものを再度考える旅となったことは昨日書いた通りです。廃線となった線路に再び列車が走っていることは、趣味的には楽しい出来事ですが夢幻のような不思議な光景でもありました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!