2013年06月27日 20時06分

日本最東端の駅・東根室(10)根室半島の自然。

昨日に引き続き「鉄」分の無い話しです。明日からは鉄道話しに戻りますが、これも「鉄」旅ということでお付き合い下さい。

納沙布岬までの道が太平洋側とオホーツク海側の2本あることを今回知りました。路線バスは太平洋側を走っており、タクシー等の車でないとオホーツク海側を走る事はないでしょう。

そのオホーツク海側にあるのが北方原生花園です。花のシーズンには100種類の花が咲き揃うとのことでしたが、如何せん5月10日時点は原生花園の「花」の時期ではなく、かろうじて湿原の水芭蕉(テレビ放送では植物はカタカナ表記が原則ですが、私は漢字が好きです。)が咲きかけていただけでした。

その湿原にツルが!

タクシーの運転手さんが最後に案内してくれたのが根室港。サンマの季節になるとニュースでよく見かける港ですが、そこには「えとぴりか」号が停泊していました。「エトピリカ」というのは根室半島から北方領土で見られる海鳥だそうですが、船の方は北方四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)とのビザなし交流事業等に使用する船舶で、総トン数は1,124トンの大きな船。昨年デビューしたばかりの新造船です。(「ピリカ」とはアイヌ語で「美しい」の意)

昨日UPした納沙布岬には「北方館」という北方領土に関する展示館もあり、根室に来ると北方領土問題と向き合うことになります。今回、納沙布岬からは歯舞群島は島影らしきものが見えた程度でしたが、昭和49年に来た時は沖を流れゆく流氷の向こうに真っ白な歯舞の島々が見えていました。はっきりと覚えています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!