2013年07月10日 20時20分

パリ都市圏のトラム(4)2号線の車内と沿線。

今日からTGVの話しを書こうと思いつつ昨日までのブログを読み返してみたらあまり「乗り鉄」らしくない内容であることに気付きました。パリと言う大都市圏の「都市計画から生まれたLRT」に乗ったことで少々興奮していたようです。

ということでトラム2号線の車内。クロスシートとロングシートの組み合わせになっており、座り心地はなかなかGOODです。また窓が大きいのでどこに座っていても開放感があります。もっとも私のお勧めは線路の両側の景色を堪能できる立っていることですが、乗客が少ないとそれは少々気恥ずかしい状況となります。

なおこの写真は「ラ・デファンス」を出てから15分ほど経ったところでようやく撮影できた一枚です。ただそこから終点の「Porte de Versailles」までは立つ乗客はいませんでした。午前11時過ぎなので電車がすいている時間と言うことでしょう。

パリ(だけではないのですが…)のトラムで忘れてならない車内の入鋏機(にゅうきょうき)での乗車時刻の刻印。私も乗る前に買った乗車券をこの機械に通しました。これをしないと多額の罰金が待ち受けています。

さてトラム2号線で乗っていた電車は南下していき、終点の「Porte de Versailles」までの2/3ほどの行程を走ると大きく左にカーブしてほぼ北上する形になり、その先は東に向かうことになります。そうそうっ、全体のイメージとしては平仮名の「し」に似た形の路線です。その「し」の先で右に回るのですがその曲がったところにある終点の2つ手前の駅「Suzanne Lenglen」で下車しました。

実は時間の制約の関係で、とりあえず終点を目指したのですが、3号線の電車については全線乗らずに「Porte de Vincennes」までと決めたことでこうした次第です。それならば旧鉄道線の駅で降りればよかったと思ったもののそれは後の祭りです。

この2号線は所謂パリの街並みを走る路線ではありません。それでも都心から少し離れた郊外線の乗り鉄をしている気分がなかなか良く、強いて例えれば名古屋なら庄内川沿いに走っている感じでしょうか?

一方、3号線はうって変わって市街地を走ります。今回、2号線~3号線を組み合わせたのは、窓外の風景を楽しむ意味でも結構正解だった気がしています。またLRTのあり方を考える一助になったことは言うまでもありません。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!