2013年07月13日 17時43分
今発売中の鉄道ジャーナル8月号。特集は「世界最速 320km/h ヨーロッパと日本」でTGV東ヨーロッパ線が詳しくリポートされています。単なる偶然ですが、思わず買ってしまいました。
さて平成25年6月10日(月)、いよいよTGV東ヨーロッパ線に乗車です。一斉に動き出した人波に紛れながら13号車に向かって歩き始めたところ何やら最後尾の車両で作業中。と、そこには驚きの光景が!
矢印の方が赤色の丸いガラス板を持っているのに注目!そしておもむろにそれを車体の中に入れました。
日本なら「ナニコレ珍百景」に登録されそうな事態が発生…、と思うのは日本人だけかもしれません。何と尾灯を赤く変える方法は、赤いガラスを前照灯の前に取り付ける事だったのです。日本の列車でこれほどのアナログ度があるのは貨物列車の最後尾にある赤い反射板くらいなのでは…。少なくとも世界最速とはおよそ両極にある光景と私には思われ、所変われば品変わるとはいえ、久しぶりにひっくり返りそうになりました。
今回の乗車列車はTGV2編成の連結列車で、前が「ミュンヘン中央」行き(ダブルデッキのDuplex)、後ろが「ストラスブール」行き(シングルデッキのRéseau)で「ストラスブール」で分割されます。
私はドイツの「カールスルーエ中央」駅までの乗車のため、何はともあれ前の編成に到達しなければなりません。まずは200メートルを歩き、やっと前の編成が見えました。頭端式の駅で長大編成の列車の先頭に近い車両に乗るには、ただそれだけで思いのほかエネルギーが必要です。
TGV9575列車の13号車72番のシートに辿り着いた時には時計の針は15:10を既に回っていました。決してテールランプの写真撮影に時間がかかったからだけではありません。まず大きな荷物の人が多く乗車するにも時間がかかり、まして2階建ての上の階まで階段を上がる必要があり、ドアの前に来ても直ぐに乗れるわけではありません。
昨日の話しに戻りますが案内表示に出発番線が出るのを「今や遅し」と待つ人が多くいた理由が分かった気分です。
●現地時間で昨夕発生したパリ近郊での脱線事故の原因が早く究明されることを願っています。