2013年07月26日 23時16分

国際列車の旅/ザルグミヌからザールブリュッケンへ(1)

フランス側の国境の駅「ザルグミヌ」で下車。

定刻で12:46着のこの列車は定時に到着しました。右に見える駅舎が欧風なのを除けば、プラットホームの屋根などに日本の非電化幹線駅の風情を感じました。

駅を出て駅舎を撮影。「GARE DE SARREGUEMINES」SNCF。塔屋が目立つ煉瓦作りの建物はその歴史を感じさせますが、一方でモダンさも感じさせてくれ見惚れてしまいました。

停車中の電車はこの駅にドイツ側から乗り入れているザールブリュッケン市のトラム。そうなんです。今停車中の電車は紛うことなき国際列車で、トラムの国際列車は世界でここだけとのことです。トラムで国境を超えるなんて路面電車好きとしては何とも痛快な時間が刻々と迫っていました。

と淡々と書きましたが、お恥ずかしい話しを一つします。実はこの駅には国境越えのトラムに乗るために来たのですが、『トラム』の先入観のため、フランス国鉄のザルグミヌ駅前もしくは駅の近くに駅があると思い込んでいました。で、駅の外に出たのですがそこには“らしい”ものが何もなく、おかしいと思い駅中に戻りました。そこでこの停車中の電車を発見したのです。

一番上の写真をご覧いただきたいのですが、駅舎側の線路の上には架線がありました。

(情報提供)

*都市交通研究家服部重敬氏

*NPO法人名古屋レール・アーカイブス

(「ザールブリュッケン」参考資料)

*Schwandl’s TRAM ATRAS DEUTSCHLAND 2012

※ネット通販で購入。この本を教えてくれたのは服部氏です。

 

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!