2013年07月28日 21時10分
ザルグミヌ駅を出ると直ぐに川を渡ります。
ここが国境なのですが、あまりにもありふれた日常的な風景で、かえって驚いてしまいました。もっとも今はパスポートコントロールがあるわけでもなく、ただ川を渡るとフランス語からドイツ語と言葉が変わるのと、駅そのものの雰囲気も変わるだけです。
ザールブリュッケンのトラムは国際列車という顔ともう一つ、「トラム・トレイン」という顔があります。「トラム・トレイン」とは大雑把にいえば、『路面電車』が都市中心部と郊外とを直接結ぶ鉄道で、かつ郊外は既存の鉄道線に乗り入れていることです。
かって、名鉄各務原線と美濃町線が田神線を介して直通運転をしていましたが、何というかあのパターン…、分かりにくい…、もしも豊橋鉄道で東田本線(路面電車)と渥美線(鉄道線)の線路が繋がっており、路面電車の車両が鉄道線に乗り入れているとしたら…の方が分かり易い???ということでこの写真は鉄道線を走っているところです。
見た目は『路面電車』でも鉄道線では高速運転するのがトラム・トレインの特徴で…と言いたいところですが、世界各国で整備が進むLRTは、専用線では郊外電車並みのスピードで走るところもあるので一概に言い切れませんが、ともあれここザールブリュッケンのトラムの最高速度は90キロ(のようです)。この写真は、車内に掲示してあるのを撮影したのですが、開業時における市民へのアピールがあったのかも知れません。実際、それ位のスピードで走っていたと思われます。
トラムの「Hauptbahnhof」駅。言うならば「ザールブリュッケン中央駅前」ですね。ドイツ鉄道だけではなく、バスとの連携も図られています。
さてここのトラムの特徴だと思うのですが、専用線区間もあれば、ザールブリュッケン市の北隣にあたるRiegelsberg(リーゲスベルク)の市街地では単線区間もあり、また地形等の理由からか単線区間には島式ホームもあったりもします。ここでは右側通行ではなく左側通行にしており、出入り口が車両の右側になるようなっています。
面白さ全開で全く飽きが来ません。